■“絶対的エース”がまさかの離脱
良原キャスター:
本当に勢いがあると言えそうですが、実は1次ラウンドで日本代表は、大きな試練を乗り越えていたのです。どんな試練だったのかを見ていきたいと思います。
女子日本代表のエースといえば、キャプテンの古賀紗理那選手です。今回の世界バレーでも初戦のコロンビア戦で16得点、2戦目のチェコ戦ではチームトップの20得点をあげています。そんな「絶対的エース」に今回、思わぬアクシデントがありました。
3戦目の中国戦です。第3セット、着地で右足を負傷してしまい、途中退場となったのです。この試合、日本は0対3で敗北しています。

実は、2021年の東京オリンピックでも初戦のケニア戦で足首を負傷し、2試合欠場となりました。日本はメダルも期待されていましたが、オリンピックではまさかの予選ラウンド敗退という悔しい結果に終わったのです。このことについて、元日本代表キャプテンの竹下佳江さんは「東京オリンピックでは先発メンバーを固定していた。古賀選手の負傷で控え選手が上手く機能しなかった」と振り返っています。

■エース不在も歴史的勝利
そして、この古賀選手が今回不在の中で活躍した選手がいらっしゃるんです。それが、世界バレーではレギュラーではなく、古賀選手が負傷するまでリリーフサーバーとして出場していた石川真祐選手です。実はお兄さんは、バレーボール男子日本代表キャプテンの石川祐希選手です。東京オリンピックには兄妹で出場されていました。この石川選手、9月のブラジル戦では1人で18得点、日本の得点の19.6%分をあげたのです。
そしてブラジル戦で先発起用する際に、監督の眞鍋監督から“珍アドバイス”を受けていたそうです。
石川真祐選手
「真鍋監督に『イメチェンしろ』みたいなことを言われて」
「イメチェンしろ」とアドバイスを受けたというのです。ということで石川選手は、イメチェンしています。中国戦では“お団子ヘア”だったのが、ブラジル戦では“三つ編みヘア”に変わっているのです。
“珍アドバイス”について試合後、真鍋監督も「成功しましたね。良かったです」とお話くださいました。

では、石川選手の活躍を見てみましょう。東京オリンピック銀メダルの強豪ブラジルに勝った火の鳥NIPPON。古賀選手に代わって、先発起用された石川選手が大活躍しました。
元日本代表キャプテン竹下佳江さんに“勝利のきっかけ”となった要因を聞くと「1セット目の最初の石川選手のサービスエース」だということです。ジャンピングサーブで相手コートのギリギリに落ちる速い球のため、ブラジル選手は一歩も動けません。そしてよく見ると、ブラジル選手がアウトと思って体を避けているのもわかります。竹下さんは「1点目のサービスエースがこの試合を支配したようなインパクトのある得点だった」とおっしゃっています。
サービスエースがまさに武器になっているといえそうです。そのサービスエースの本数で競うベストサーバー部門というのがありまして、現在、石川選手は9得点で世界3位なのです。1位がアメリカのアンドレア・ドリューズ選手(13得点)、2位は韓国のイ・ソヨン選手(10得点)、韓国とは1得点差です。今後もしかしたら、2位や1位になることがありえるかもしれません。















