新潟県長岡市にある幸町耳鼻咽喉科の佐藤浩史院長が、今シーズン特に注意を呼び掛けているのが『花粉症と感染症の同時発症』です。

「暖かくて日がたくさん当たっていたような年の、次のシーズンの花粉は“多い”と言われています」
「ちょうど暖かくなった2週間くらい前の時期から、症状を感じて来られる人が実際に増えていますし、昨年の今の時期よりも花粉症として来られる患者さんは多い」

「特に今年はインフルエンザが割と長引いている印象がありますので、インフルエンザと花粉症をダブルで発症して症状が強く出るということを危惧しています」

新潟県内の1医療機関あたりのインフルエンザの感染者の数は、いまのところ12月29日までの1週間の38.08人がピークですが、1月12日までの1週間で35.36人、19日までの1週間で22.72人と、依然として流行が続いているのが分かります。

幸町耳鼻咽喉科の佐藤浩史院長によりますと、感染症で“傷ついた”鼻やのどの「粘膜」が花粉の影響を受け、鼻水や咳などの症状が“より重くなる”恐れがあるということです。

「感染症で鼻の粘膜が傷がつきそこに花粉が入ってきますと、花粉の症状、鼻水・鼻詰まりといった症状が強く出がちで、咳などの症状も増えるかなという印象」

重症化を防ぐためにも、早めの受診はもちろんのこと、手洗い・うがい・マスクの着用などの“基本的な感染症対策の徹底が、今シーズンはより求められそうです。