災害時の対応力を高めようと、天童市で警察と消防が合同で救助訓練を行い迅速な活動に必要な連携を確認しました。

訓練は地震により土砂崩れが発生し、車2台が巻き込まれたとの想定で行われました。

車には人が取り残され、迅速な対応が求められます。

「運転席から後部座席に投げ出されている状況で呼びかけには応じない」

こうした訓練は、災害現場で連携をとる警察と消防が定期的に行っています。

大規模な災害の時には救助が必要な現場が複数ある可能性が高く、情報収集とその共有が、迅速な救助はもちろん、二次被害を防ぐことにつながります。

きょうの訓練では2つの現場が設定され、警察の機動隊と消防隊員が情報を共有しながら2つの現場に分かれ、割を決めて救助にあたりました。

警察と消防では装備品にも違いがあります。

そのため訓練では互いの装備品や技術を知ることにも重点が置かれました。

参加者の中には、能登半島地震や去年7月の記録的な大雨で土砂崩れが起きた舟形町で救助にあたった隊員の姿もあり、その時の経験を踏まえて連携をとり万が一に備えていました。

山形県警察本部 警備部機動隊 第一小隊 丹野徹弥 隊員「いつも自分たちでやっている現場だけでなくて連携を密にするという点で勉強になった。大規模な訓練は回数が少ないので、一回一回の訓練を大切にして部隊として強靭な部隊を目指して取り組んでいきたい」