宮崎市と新富町で、一時、停止されていたシェアサイクルサービスが再スタートしました。
以前より自転車の機能も充実し、一層、身近な足として期待が寄せられています。

(三浦功将記者)
「橋の上で風が強くても推進力はまったく衰えません。スイスイ進んでいきます」

宮崎トヨタ自動車が28日から開始したシェアサイクルサービス、「ミヤトヨeサイクル」。

宮崎トヨタ自動車では2021年からシェアサイクル事業を宮崎市と新富町で行っていましたが、去年9月、システム管理会社の経営悪化によりサービスを停止していました。

その後、宮崎トヨタ自動車は通信サービスの会社が手がける新たなシステムを採用。

サービス再開にあたって今回、すべての自転車を電動アシスト付きのものに変更しました。

自転車の利用についてさまざまな事業を推進している宮崎市の清山市長は。

(宮崎市 清山知憲市長)
「電動アシストでめちゃめちゃ楽ちんでした。健康にも環境にも良くて、経済性にも優れている自転車をより利用してもらえる環境にさらに近づいたかと思う」

自転車は宮崎市と新富町、合わせて80か所に300台配置され、アプリで利用開始から決済まで可能だということです。

(宮崎トヨタ自動車 佐土嶋恒夫社長)
「観光でみえた方であっても、車を手放した高齢の方でも、十分利用できるんじゃないかと思う」

「ミヤトヨeサイクル」は30分187円で月額利用もできるということで、宮崎トヨタ自動車では買い物や通勤通学などさまざまな場面で利用してほしいとしています。

以前のサービスでは宮崎市と新富町であわせて月に3500回から4000回の利用があったそうです。

一方、延岡市でも同じ理由でシェアサイクルサービスが停止となっていますが、こちらはまだ再開のめどは立っていないということです。

宮崎市では自転車やヘルメットの購入費用を助成するなどしていますが、こうした民間サービスの後押しで、より自転車利用が促進されそうです。