北欧で生まれたスポーツ「モルック」でまちづくりを進めている静岡県御殿場市がスポーツ庁から表彰されました。この「モルック」、どんなスポーツなのか、記者が体験しました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「御殿場市の小学校のグラウンドです。何やら子どもたち、一列になって、木の棒ようなものを投げています」
小学生が夢中でやっていたのが、「モルック」です。「モルック」は、フィンランド発祥のスポーツで、地面に並べた12本の木のピンを木の棒を投げて倒し、点数を競います。
御殿場市の小学校では、このモルックが大人気。市立高根小学校では、総合学習の授業に取り入れています。こどもたちは「モルック広め隊」として、競技の楽しさを多くの人に伝えています。そこで未経験の記者も子どもたちに教えてもらいました。
<竹川記者>
「最初はどうやって投げる?」
<児童>
「こっちの方がやりやすい。初心者はこれ」
3メートルほど先のピンを目がけて投げます。
<竹川記者>
「1、2、3!あー。なかなか難しい、当たったのに倒れなかった。どうしたら倒れたのかな?」
<児童>
「もっと力、思いっきり投げる」
子どもたちに教わって3回目。なんとか、ピンを倒せるようになりました。
<小学4年生>
Qどんなところが良いところ?
「初めて会った人でもすぐに仲良くなれるところ」
Qモルックやると?
「なぜか仲良くなれるんですよね。コミュニケーションがたくさんできるから」
では、なぜ、御殿場でモルックなのでしょうか。きっかけは、御殿場にゆかりのあるモルック選手の存在でした。世界大会で4位に入ったチームに所属する和田貴裕さんは、御殿場出身。そこで、市では、和田さんたちの協力を得ながら「モルックの聖地」を目指して、学校に道具を配ったほか、2年前からは世界最大規模の大会を開くなどしています。
これらの取り組みが評価され、今回、スポーツ庁から表彰されました。市長は、「モルックの聖地・御殿場」を世界に広げたいと意気込みます。
<勝又正美 御殿場市長>
「今度は世界大会を誘致して、御殿場をまさにモルックの聖地としてアピールをしていきたいと思っている」
御殿場市では6月、世界大会に出場する選手を決める全国大会を開く予定です。
<小学4年生>
「モルックの世界大会に出てみたい。勝てるか分からないけど、外国人の人とも仲良くなれるから、それで応援とかもできると思うから出てみたい」
いつでも、どこでも、誰とでも楽しめるスポーツ「モルック」。御殿場からその魅力を、こどもたちが、そして、住民が発信し続けます。














