JR長野駅前で男女3人が刃物で襲われ、1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件。
犠牲となった49歳の会社員の男性を悼む長野駅前の献花台には、絶えることなく花を手向ける人が訪れました。


献花した女性:
「ご家族のことを考えると気の毒だなと…献花させていただきました」

献花した女性:
「早く家に帰りたいからバスを待って、おうちに帰れば家族がいたり」
「奪う権利はないと思うんですよ」

家族思いのやさしい父親で、地域の少年サッカークラブのコーチとしても慕われてきた男性。

週末には、サッカーで交流のあった多くの人が献花に訪れました。

中学時代まで指導受けた大学生:
「本当にサッカーが好きなコーチで、ずっと熱心に教えてくださっていたので、ショックでした」

一緒にコーチをしていた人:
「炎天下の中、汗を流して子どもたちと一緒にやっていたことを思い出します」

サッカーの指導を受けた男性:
「(容疑者が)捕まっても本人はかえってこないので悔しいですね」

それぞれの思いが込められた花束でいっぱいになった献花台。

その献花台は、遺族の意向を受け、27日の午前0時で無くなりました。

その場所には、多くの献花に感謝を伝える遺族からのコメントが張り出されました。

「献花をして下さる皆様へ」と題したコメントには、

「この度は、献花・供物等を頂き、大変ありがとうございます。

皆様からの大きな温かなお気持ちをいただき、本人も安らかに旅立つことができることと思います。

また私たち残された家族も、大勢の方の励ましやお力添えをいただき、故人の分まで精一杯生きていく大きな勇気を頂きました。
本当にありがとうございました。

そして、良きご縁に出逢い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかでふと思い出していただければ幸いです」
などとする思いが記されています。