仙台市の八木山動物公園で12月、ホッキョクグマの赤ちゃん2頭が誕生しました。
成育が難しいとされるホッキョクグマですが、2頭の赤ちゃんは順調に育っているということです。

太白区の八木山動物公園。元気にエサを食べているのは、オスのホッキョクグマ「カイ」。12月、お父さんになりました。

12月20日、お母さんのメスの「ポーラ」が、2頭の赤ちゃんを出産したのです。

出産直後から我が子に寄り添い続けるポーラ。誕生から2日、元気に動く赤ちゃんの姿が確認できました。

ホッキョクグマ飼育担当 高橋一斗さん:
「(実際に)量っていないので分からないが、生まれたときは300グラムとか350グラムとか、そのぐらい軽い小さいと言われている。(子育てには)静寂と暗闇が必要。飼育員は部屋にも入らない。近くにもいないというのを心がけている」

未熟な状態で生まれるため、成育が難しいホッキョクグマ。ポーラは、これまで3回出産しましたが、赤ちゃんは大きくなる前に死んでしまいました。新たな命の誕生から、1か月以上。2頭の体重は、3キロまで増えすくすく成長しています。

ホッキョクグマ飼育担当 高橋一斗さん:
「明らかに大きくなっている。あとは目が開いている。耳も、寝ていた耳が少しぴんと立ってきたかなと。あとは良く動くことが見られる。ポーラが一生懸命育てているのでポーラに感謝」

来園者も赤ちゃんに会える日を楽しみにしています。

来園した祖父と孫:
祖父「見たいね。見られるのかな。赤ちゃんいるんだって。見てみたい?」
孫「うん」

赤ちゃんの性別は分かっておらず、今後、健康診断などをして調べるということです。八木山動物公園での展示は、6月頃の予定です。

ホッキョクグマの繫殖が成功すれば、八木山動物公園では初めてとなります。飼育担当の高橋さんは「赤ちゃん、お母さんのポーラともに元気です。子どもたちが無事に育つよう来園者の皆さんにも祈ってもらえたら」と話していました。