【午後5時35分】遠藤副会長「役割を終えたら、それぞれが責任を取る」

嘉納会長と港社長以外の役員が辞任しないのはなぜかと問われ、遠藤副会長は、「全員がすぐ辞めるのは、明日からの業務執行に差し支える。(清水氏が社長に就任するが)まだ暫定的なもの。ある種の役割を終えたら、それぞれが各立場で責任を取っていくことになります」と回答。金光FMH社長も、「内部統制や人権方針が徹底されていたのか、われわれも第三者委員会の調査対象。結果次第では、何らかの処分を考えなければいけません」と述べました。

【午後5時22分】港社長「コンプラには共有しなかった」

港社長は、コンプライアンス推進室と連携したのかと問われ、「共有はしていなかった。彼女の心身を最優先にしたときに、本人の希望と、女性の状態を見ている医師や社員の判断で、なるべく少人数で寄り添うのが最善と判断した。トラブルがあるとコンプラに共有する機能はありますが、特殊な案件として進めてきました。振り返ると違うやり方があったのではと反省しています」と回答。

さらに過去にもこうした「特殊な事例」があったかと問われ、遠藤副会長は、「今回のケースはプライバシーの観点から共有しづらい問題を、コンプライアンスの部門とどう共有するか、非常に難しい問題。過去にあったかについては、一番多いのはセクシャルハラスメントのようなもの。被害者の女性が情報漏洩を懸念するケースがあります」と回答。

【午後5時20分】港社長「女性アナウンサーが接待要員とは思っていない」

港社長は、女性アナウンサーは接待要員だったのかと問われ、「タレントや番組出演者との会食はあります。共演する女性アナウンサーが参加することはあります。そういうときに、接待要員として、と私自身は考えたことはありません。仲間の1人として宴席を囲むという感覚です。いろいろな番組があるので、すべてがそういう宴席なのかはわかりませんが、会社の風土としてそういう色がついているとは私は思っていません」と回答。

【午後5時10分】港社長、閉鎖的会見の「最終判断は私」

港社長は、前回の記者会見が閉鎖的だった、報道機関にもかかわらず逃げている、という指摘を受けて、「前回の会見は信頼性を揺るがすやってはいけない形式だった、と深く反省しています。最終的な判断は私です。オープンにした方がいいという議論もありました。ただ女性のプライバシー保護ということが、どうしても頭にあり、最終的に私が判断しました。大きな間違いだったと思っています」と回答。

遠藤副会長は、「あのような会見になった要因は、あまり多くない人数で問題の解決を図ろうとしたから。オープンにすることと、プライバシー保護。これを両方叶える方法論があると思い至らなかったことが問題だった」と補足しました。

【午後5時7分】嘉納会長「相談役は業務執行はしない」「今回は業務の範囲内」

嘉納会長は長年トップに立つ日枝相談役の進退が発表されないなか、フジテレビが今後変っていけるのかと問われ、「相談役には必要な事項について報告したり、相談してお知恵を借りたりすることは当然ございます」と説明し、「日常の業務というのは私と港で決めておりました。相談役ですから業務執行はしないわけです。今回は業務の範囲内ですからある意味で。きょうここに出席していないのはそういうこと」と回答。