水がポタポタ滴る「雨降隧道」

間遠(まとう)トンネルの手前を分岐し、山へと続く道がかつて使われていた道。一見では分からないものの、山へ入っていくとかろうじて細く平らにならした路盤を感じます。

(道マニア・石井あつこさん)
「この道は、間遠から矢細工(やさいく)を繋ぐ町道。今でも地形図には点線(徒歩道)で記載されている」

急なカーブもあるほど険しい山道ですが、「昭和15年前後に造られた車道」と石井さん。矢細工の集落から切石という町に出る近道だったため、「地元の人は、切石に行くのにこの道を軽トラックで飛ばしていた」と言います。

歩くこと1時間半。見えてきたのは、昭和15年竣工の「雨降(あめふり)隧道」。崖の際に穿たれ、水がポタポタと滴っています。

(道マニア・石井あつこさん)
「車道化した際に越えられなかった最難関のところに、一本だけ隧道が造られた。水が通りやすい地層に隧道が掘られたため、山の湧き水や雨水が常に滴り落ちている」

この隧道にだけ雨が降り注いでいるような状態で、素掘りの隧道内には水がたまっています。