建物火災で最も多い原因は「コンロ」 火をつけたまま放置

こちらはガスコンロによる火災を再現した映像です。

コンロに近づいた衣服に火が付き、瞬く間に燃え広がっていきます。

建物火災の原因で最も多いのがこうした「コンロ」。

火をつけたままその場を離れる「点火放置」によって起こる火災が代表的な事例で、その他ではたばこや電子機器、配線器具やストーブによる火災が多くなっています。

避難できなくなるまでの時間は3分~5分

住宅火災では煙や火で避難できなくなるまでの時間は3分から5分程度で、初期消火で火が消えなかった場合は、すぐに避難する必要があるとということです。

福岡市消防局 予防部予防課 杉野正裕 課長「例えば浴槽に水をためて洗面器で消す場合やバスタオルを濡らして消すとか、消せると判断できれば消していただきたいんですけど、天井まで燃え移りますと簡単には火が消えませんのでそこは避難していただきたい」

マンションは避難に時間がかかる

集合住宅の場合は、外に逃げるまでに時間がかかるケースがあるため、さらに注意が必要です。

マンションなどの防災に詳しい防災士の宮下輝雄さんは、集合住宅の火災で玄関などに火や煙が回ってしまった場合ベランダの「隔て板」を破って避難する必要があると話します。

防災士 宮下輝雄さん「玄関から逃げることができないと判断したときはベランダに出てもらって、ベランダから隔壁板(隔て板)を破って隣に避難すると場合には避難はしごに向かって何枚も隔壁板を破ることになります」