近年、増加傾向にあるインターネット上での犯罪に対する捜査技術を高めようと県警の警察官が専門的な知識や技能を競う競技大会が23日開かれました。

宮城県警本部 細田正本部長「(サイバー犯罪の)被疑者らをリアルな世界に引きずり出して検挙するためには警察職員のサイバー捜査に関する知識と技能の向上が必要不可欠となっています」

競技大会は県警本部と県内25の警察署の警察官が対象でオンラインでの予選を勝ち抜いた10チームが参加しました。2人1組でパソコンやスマートフォンを使い不正アクセスされた通信記録の解析など実際の犯罪捜査に用いる知識や技能を試す問題に取り組み、1時間の制限時間内で全10問を解く速さと正答率を競いました。この競技大会はSNSでの闇バイト募集など広がりを見せるサイバー犯罪に対応できる警察官を育成しようと2020年から毎年開かれています。

宮城県警サイバー犯罪対策課 津志田浩孝課長補佐「捜査するにあたり警察職員のサイバー犯罪捜査能力や知識技能の向上が必要不可欠と考えているこのような大会を含めて今後も教養・訓練を実施して警察職員の能力を高めていきたい」

去年11月末までに県警が摘発したサイバー犯罪は297件と前の年の同じ時期に比べ6件増加していてクレジットカードの不正利用などが多くを占めるということです。県警はフィッシングメールのような怪しいメールなどに対してむやみにIDやパスワードを入力しないよう呼びかけています。