大分県内で2024年、1年間に倒産した企業は、コロナ禍のゼロゼロ融資返済などを背景に14年ぶりに70件を超えました。

民間の信用調査会社東京商工リサーチによりますと、県内の去年1年間の企業倒産件数は前の年より15件増えて71件でした。増加は3年連続で、2010年以来14年ぶりに70件を超えました。

負債総額は70億8200万円で、前の年と比べて27億9100万円増加しました。増加の要因について、コロナ禍のゼロゼロ融資の返済が負担となったほか、原材料費の高騰を価格転嫁できなかったことなどが挙げられています。

東京商工リサーチは「物価高や人手不足が企業経営の負担となっている。今後も倒産件数が増える可能性が高い」と分析しています。