「みかんの大トロ」、そして、「柑橘の女王」とも呼ばれる「せとか」の初セリです。
21日、宮崎市で行われた初セリで1箱7玉入りが3万円の過去最高値がつきました。
(武澤直穂記者)
「きょう、販売の解禁日を迎えた『せとか』をいただきます。濃厚な甘みがあってとってもジューシーです!」
たっぷりの果汁ととろけるような食感から「みかんの大トロ」とも呼ばれる「せとか」。
現在、JAみやざきはまゆう地区本部管内で17戸の農家が栽培しています。
21日は、宮崎市中央卸売市場で初競りが行われ、1箱7玉入りが3万円の過去最高値で落札されました。
今シーズンは、去年の夏の暑さや秋の日照不足で生育が懸念されていましたが、先月からの好天に恵まれ、例年通りの出来に仕上がったということです。
(JAみやざきはまゆう地区本部果樹部会ハウスせとか研究会 古屋修市会長)
「肉質もいいし、風味もいいし、そして、甘い。非常に味が濃い。まだまだ生産量が少ないが、すべて宮崎県内に供給しているので、県内の皆様にはどしどしどんどん食べていただきたいと思います」
「せとか」の出荷は2月中旬にピークを迎え、JA宮崎経済連では、去年より2割ほど少ないおよそ26トンの出荷を見込んでいます。
【参考】

「せとか」は、「清見」に「アンコール」をかけ合わせたものに、さらに、「マーコット」をかけ合わせたいいとこどりの品種。
(※清見=温州ミカン(宮川温州)とトロビタオレンジのかけ合わせ)
・濃厚でとろけるような甘みから「みかんの大トロ」、「柑橘の女王」と呼ばれる
・宮崎県の統計によると、2023年8月1日時点で県内で栽培されているかんきつ類は36品種
一方で、2023年2月のMRTの調べでは、県が統計をとっている以外にも品種が確認でき、少なくとも51品種のかんきつ類が県内で栽培されている。