去年10月の衆議院議員選挙で宮城3区から初当選した立憲民主党の柳沢剛議員からアナウンサーだった会社員時代に暴言などのパワーハラスメントを受けていたとして、元部下の男性らが立憲民主党に対し公開質問状を提出していた問題で、回答期限としていた20日までに立憲民主党側から回答はなかったということです。元部下の男性は、「党としての説明責任を放棄していると言わざるを得ない」とコメントしています。
この問題は、立憲民主党の柳沢剛衆院議員が仙台放送のアナウンサーだった時代に、暴言などのパワハラ行為を日常的に受けていたとして仙台放送の元アナウンサーら4人が被害者の会をつくり、謝罪や説明を求めているものです。
被害者の会は去年12月、立憲民主党の本部と宮城県連に対し「パワハラの事実を認識しているか」「党や県連は問題とは感じていないのか」などと問う公開質問状を提出していました。
柳沢衆院議員の元部下で被害者の会の代表を務める稲垣龍太郎さんによりますと、回答期限としていた1月20日までに党本部と県連から回答はなく問い合わせも一切なかったということです。
稲垣さんは、仙台放送に入社した2011年4月頃からおよそ6年間、当時、アナウンス部長だった柳沢衆院議員から日常的に怒鳴る、「バカ」「気持ち悪い」「くさい」などの暴言を浴びせられるなどのパワハラを受けていたと訴え謝罪と説明を求めていました。
回答がなかったことについて稲垣さんは、「党としての説明責任を放棄していると言わざるを得ない。誠意のない対応を非常に残念に感じております」などとコメントしています。
この問題を巡っては、立憲民主党県連の安住淳代表が19日、報道陣に対し「(柳沢氏)本人の責任で、会社員時代の話は立憲民主党とは関係ない。県連として何か対応することはない」などと述べていました。

また、柳沢衆院議員は去年12月「私の真意が十分伝わらなかった点があるとすれば反省致したいと考えております」などと書面でコメントしていますが、公開質問状に対する見解はこれまでに発表していません。