トランプ氏の下で今後、アメリカはどうなっていくのでしょうか。ワシントン支局の樫元支局長に聞きます。今回の就任演説から見えてきたことはありますか?
就任演説は、まさにトランプ節が響いた30分間となりました。
まるで選挙演説かのようにバイデン前政権の政策を強く否定し、これをやる、あれをやる、という宣言が相次ぎました。
就任演説と言えば、党派を超えてアメリカ国民全員に対して理想の国家像を示し、協力や団結を呼びかけるものであるはずなのですが、そのような部分は一切ありませんでした。
「団結」という言葉、あったにはあったんですけれども、こういう使い方をしていました。
トランプ新大統領
「我々の勝利が示したように、国全体が急速に我々の重視する政策のもとで団結しようとしている」
大統領選に勝利したことで、あたかも自身の政策が国全体の支持を受けて、さらにその支持が広がっているというような言い方です。違う考えの人に思いをはせるそぶりは一切ありませんでした。
勝利に酔い、異論に耳を傾けず、ますます強硬に自分のやりたいことを進める姿が早速現れた就任演説だったと思います。
実はもう1回、「団結」という言葉、今度は外交面でも出てきました。
トランプ新大統領
「平和をつくり、団結させる人。それが私の最も誇れるレガシーになるでしょう。平和をもたらし、団結させる人だ」
演説では、就任を目前にして中東のガザで停戦合意が実現したことに触れました。
「強さで平和を実現する」と言っているトランプさん、自身のレガシー作りを考えるであろう今後4年間で、実際にどこまで世界の平和や団結を形づくれるのか。今後の手腕が問われることになります。
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