15日、政府の地震調査委員会は、長期評価による地震発生確率値の更新を発表しました(Sランク活断層の地図、予測震度などは画像でご覧いただけます)。
これは、これまで公表してきた地震の発生確率値が、算定基準日から1年経過したことを受け、再計算されたものです。今回の更新では、算定基準日が2024年1月1日から2025年1月1日に変更されました。
このため、過去に公表された発生確率値が再計算され、更新されていますが、時間の経過とともに発生確率が増加するモデルを採用していることから、基本的には増加しています。
ただし、主要な活断層の活動間隔は数千年程度と長いため、1年程度の時間経過では確率値の変化は小さく、これまでの表記と変わらない場合も多くなっています。
そこで、地震調査委員会は、地震発生確率値が低く捉えられるおそれがあることから、確率に基づくランク分けを導入しています。
30年以内の地震発生確率に基づく主要な活断層のランク分けは、以下の通りです。
Sランク: 3%以上
Aランク: 3%未満、0.1%以上
Zランク: 0.1%未満
Xランク: 不明