この活動では、マップ作りが行われた当日、北海学園大学で人文地理学を専攻する谷端郷(たにばた・ごう)講師と学生がニセコ町へ出向き、マップ作りのノウハウを子どもたちに指導して、地図化するポイントの見つけ方や地図で分かりやすく表記するコツなどを伝えて、オリジナルの地図を作った経緯がありました。
その際、HBCは、ニセコ町と北海学園大学が連携して、同町福井地区の自治会と共に「防災・魅力マップ作り」を地方創生活動の一環として協業することをコーディネートしました。
報告した子どもたちは「福井地区の人たちと会い、知らない話をたくさん聞いて楽しかった」「情報をまとめるのが難しかった」などと感想を話していました。

北海道ニセコ町長・片山健也さん
「みんなが意見を自由に言い合え、助け合う町であってほしいと思っています。ニセコ町では有島武郎の『相互扶助』の精神が基本条例に書き込まれていて、子どもたちにはその思いを将来に引き継いでいってほしいです」

北海道ニセコ町では、こうした形で子どもたちの意見がまちづくりに反映された取り組みとしては、「学校給食のメニューを子どもたちが作ること」や「外灯が少ない通りに子どもたちの指摘で外灯を増やす再整備が行われたこと」などがこれまでにあり、町では「若い世代に『あなたがこのまちに必要』ということを伝えてゆきたい」としています。
【この記事の画像をもう一度見る】
(参考情報)
・北海道ニセコ町「まちづくり基本条例」
https://www.town.niseko.lg.jp/chosei/keikaku/machizukuri_jorei/machizukuri_jorei/
・北海道ニセコ町「子ども議会」
https://www.town.niseko.lg.jp/chosei/keikaku/machizukuri_jorei/kodomo_sanka/kodomogikai/
・北海道ニセコ町「小・中学生まちづくり委員会」
https://www.town.niseko.lg.jp/chosei/keikaku/machizukuri_jorei/kodomo_sanka/msyoutyuugakusaeimatizukuriiinkai/
・有島武郎と「相互扶助」(有島記念館「パンフレットより」)
https://www.town.niseko.lg.jp/resources/output/contents/file/release/498/3655/kangai.pdf