欧米から人が多くなると期待

北陸経済研究所の吉田聡子研究員は、今後の富山の観光におけるニューヨーク・タイムズ効果をこう見ています。

北陸経済研究所 吉田聡子 研究員
「富山県にいらっしゃる海外の方というのがアジア圏、中国・韓国・台湾の方が多いので、今回をきっかけに欧米の国からいらっしゃる方が多くなるのかなという期待はしております」

おととし富山県内の主要宿泊施設に宿泊した外国人のランキングでは、上位は台湾(1位)や香港(2位)などほとんどがアジアからの観光客で、アメリカは7位で全体の4%ほどでした。

北陸経済研究所 吉田聡子 研究員
「欧米の方がいらっしゃっている姿を見かけると、割と個人型で少人数で行きたいところとか、見たいところとかいってらっしゃる印象がある」

今回、ニューヨークタイムズは富山市について「混雑を回避しながら文化的な感動とグルメを味わえる」と紹介。

富山おでんを年中たのしめる居酒屋「飛騨」や和の要素を盛り込んだカレーが楽しめる「スズキーマ」など、隠れ家的な店が取り上げられました。吉田研究員はこうした店が選ばれたことは個人で観光を楽しみたい欧米客を意識したのではないかとみています。

北陸経済研究所 吉田聡子研究員
「今体験を重視していたり、日本人が暮らしている中で、良いと思っていたり、価値があるって思っていたりする、そういう生活実感のあるところを重視して観光を巡るような動きもある。キラーコンテンツありきの観光というよりは、日本の人が暮らす中でいいものを感じてるっていうところを紹介することで、やっぱり新たな誘客っていうところも期待できるのではないか」