「ごく少数の超富裕層に権力が集中する」。アメリカのバイデン大統領が最後の演説でトランプ次期政権を痛烈に批判しました。
国民に向けた最後の演説に臨んだバイデン大統領。強調したのは「退任にあたっての大きな懸念」でした。
アメリカ バイデン大統領
「この国の大きな懸念について警告したい。ごく少数の超富裕層に権力が集中する危険な状態にある。彼らの権力の濫用を野放しにすれば、危険な結末が待っている」
批判の矛先は、“アメリカの歴史上、最も裕福な政権”と言われるトランプ次期政権でした。
アメリカ バイデン大統領
「権力と富が集中すると、不信と分裂を引き起こす。民主主義に参加することに疲弊し、幻滅さえする。人々は自分たちに公平な機会があると感じられなくなってしまう」
さらに、トランプ氏や側近がリベラル派のメディアを「フェイクだ」とこき下ろしたり、SNSを中心に不確かな情報が拡散されたりする現状にも警鐘を鳴らしました。
アメリカ バイデン大統領
「アメリカ国民は“誤った情報や偽情報の雪崩”に埋もれつつある。これは権力の濫用を可能にする。報道の自由は崩壊しつつある。ソーシャルメディアはファクトチェックを諦めている。権力や利益のために真実がうそでもみ消されてしまう」
トランプ次期大統領の就任式が今月20日に迫るなか、演説の終わりにバイデン大統領は国民にこう訴えました。
アメリカ バイデン大統領
「君たちが守る番だ。炎の番人となってくれること、信念を貫いてくれることを祈ります」
全米に生中継された最後の演説。バイデン政権に批判的な保守派のFOXニュースは「大統領の歴史の中で最悪の退任演説だ」と報じ、分断の深さが改めて浮き彫りとなっています。
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