ガソリンの価格は全国で上がりますが、高知県は、全国的にみても「ガソリン価格が高い地域」と言えます。
理由は、高知には原油を精製して石油をつくる「製油所」が無く、他の県の製油所で精製されたガソリンを、船やタンクローリーで持ってくる「輸送コスト」がかかるためだということです。
この「製油所」からの距離や輸送手段などで「輸送コスト」が決まり、地域によって販売価格に差が出るということです。内陸部で製油所から距離がある長野県は、陸送しか輸送手段が無いため、輸送コストがかさみ、ガソリン販売価格も上昇するといいます。

一方で、多くのガソリンスタンドは、人件費などの必要経費が上がっていることもあり、業界関係者によりますと、「利益が出る“ギリギリの状態”で価格を設定している」ということです。「利益が出ないと廃業するガソリンスタンドが出てきて、“車社会”の高知では県民の生活にさらに影響が出る。利用客には申し訳ないが、今回の値上げは理解してほしい」とも話していました。
ガソリン価格の高騰は、「車にかかる維持費」だけでなく、「食料品・運送費の上昇」などにもつながります。今後も、ガソリン・燃料の高騰は、私達の生活の様々な場面に影響を及ぼすことになりそうです。