1995年1月17日午前5時46分、兵庫県の淡路島を震源とする大地震で、6434人が犠牲となりました(災害関連死含む)。兵庫県西宮市の住宅街では地震の影響で発生した「地すべり」で、母と祖母を亡くした医師がいました。医師は「一生分泣いた」というほど辛い夜を過ごした後、遺体安置所にいた2人を自ら検視、その後、傷んだ母の顔を縫い合わせました。あの時の悲しみは今も癒えることはありませんが、今も医師として目の前の命と向き合い続けています。 医師は亡き母親らに対し「本当に勉強になった。だから感謝しかない」 などと話します。
地すべり被害で13戸が倒壊 祈るような思いで実家へ

兵庫県西宮市内の北部を通る「仁川」の上流に位置する仁川百合野町(にがわゆりのちょう)。甲山のそばにある閑静な住宅街ですが、当時この住宅街の斜面が約100mにわたり崩落し大規模な「地すべり」が発生しました。この「地すべり」で仁川百合野町をはじめ隣接する仁川町に建っていた13軒の住宅や建物が土砂に埋まり、住人など34人が死亡しました。














