裁判では、男は起訴内容を認め、“危険運転の動機”が明らかになりました。
検察は冒頭陳述で、「男は当日、仕事を終えた後、出会い系アプリで知り合った女性との待ち合わせ時間に追われながら、高速道路で制限速度を大きく超える平均時速123kmで走っていた」とし、「追い越し車線を走行していた大型トラックにパッシングを繰り返した際、大型トラックを運転していた男性がブレーキを掛けたことに対して嫌がらせをされた邪推し、報復のために大型トラックの前で急ブレーキを掛けて進行を妨害しようと考えた」と指摘しました。そのうえで、「走行車線から大型トラックを追い越し、時速約99kmで大型トラックの前方約7~8mの至近距離に進入し、時速約23kmまで急減速した」と主張しました。
男は被告人質問で、動機について問われると「急いでいるときに追い越し車線を走るトラックを邪魔に思った」と述べました。男は「後先を考えず、自分の短気なところが招いた結果だと思っています」と自身を分析したうえで、男には5歳の子供がいることから「自分の親がしていたら恥ずかしいなと思う。今後は、何か行動を起こす前に先々のことを考えて、息子の顔を思い浮かべて行動するようにしたい」と話しました。