フィリピン政府は、南シナ海で「モンスター船」と呼ばれる中国当局の大型船が違法な活動を繰り返しているとして非難しました。アメリカのトランプ次期政権の発足を前に中国側が揺さぶりをかけているとみられ、フィリピンは警戒を強めています。
フィリピン政府は、自国の排他的経済水域内にある南シナ海のスカボロー礁付近などで、今月に入り、中国海警局の大型船や中国軍のヘリコプターが「違法な活動を繰り返している」と指摘しました。
この大型船は全長165メートルで、「モンスター船」の異名を持つ中国海警局の最大級の船です。
南シナ海の領有権をめぐってフィリピンと対立する中国は、2012年からスカボロー礁を実効支配しています。フィリピン側は「九段線」と呼ばれる中国独自の境界線に沿って航行しているとして、「現状変更を試みる動きだ」と非難しました。
フィリピンは、アメリカのバイデン政権下で安全保障面での連携を深めてきましたが、中国側としてはトランプ次期大統領の就任を前に揺さぶりをかける狙いもあるとみられます。
緊張の高まりが懸念されるなか、フィリピンのマナロ外相は中国との外務次官協議を16日に開くと明らかにしていて、現地メディアは「モンスター船」の動向についても議論される見通しだと伝えています。
一方、中国外務省の郭嘉昆報道官は14日の定例会見で、「南シナ海における中国の主権は長い歴史の中で形成されたものである」としたうえで、「中国海警局が関連の海域で法に基づいてパトロールを行い、法を執行していることには議論の余地がない」と主張しました。
また、「フィリピン側はあらゆる権利の侵害や挑発を直ちにやめるよう警告する」と述べるなど、フィリピン側の指摘に強く反発しています。
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