阪神・淡路大震災からまもなく30年。中四国の安全を守るための訓練です。南海トラフ地震を想定した本四高速と陸上自衛隊による初めての合同訓練が、瀬戸中央自動車道で行われました。

(茅原淳記者)
「訓練は粒江パーキングエリアと水島インターチェンジの間の上下線約1.5キロを規制して行います」

南海トラフ地震が発生し、瀬戸中央道の下りの一部が通行できなくなったという想定です。輸送経路を確保するため、自衛隊が中央分離帯の開口部を開け、反対車線から緊急車両を四国方面に向かわせる手順を確認しました。

本四高速と広島の陸上自衛隊第13旅団、また善通寺市の第14旅団は、大規模災害時に担当範囲を超えた連携を強化することにしています。

(陸上自衛隊 第13旅団指令部 大家悠季央施設課長)
「訓練をすることによって、被害甚大地域における被災者を1秒でも早く、また多くの人命を救助することができるものと考えております」

(本四高速 坂出管理センター 田村正所長)
「関係機関との連携強化というものをやっていくことで防災対応力が高まっていくと。それぞれ協力して中四国の安全安心を守っていきたい」

本四高速と陸上自衛隊では、今後も定期的に合同訓練を行い、万一の災害に備えることにしています。