真冬のこの時期の寒さがおいしさに欠かせません。冬の間、“幻の大豆”と呼ばれる「黒千石大豆」を湧き出る温水で栽培した「黒千石もやし」が、出荷の最盛期を迎えています。

八甲田山麓で高原野菜の生産を行う「サニタスガーデン」では、冬の間、黒石市南中野の農業用ハウスで「黒千石もやし」を栽培しています。

外の光が入らないように黒いシートに覆われたハウス内では、ヘッドライトを使用しての作業です。

原料となる「黒千石大豆」は栽培が難しく、1970年代に一時、生産が途絶え“幻の大豆”と呼ばれていましたが、10年ほど前から近くに湧き出る約20度の温水で育て、今や黒石名物のもやしとなりました。

サニタスガーデン 山﨑健 栽培管理担当
「伸びた茎が一般の長いモヤシより細いので栽培は難しい面があります」

「黒千石もやし」はシャキシャキとした歯ごたえと、通常のモヤシよりも甘みがあるのが特徴です。

また、栄養価のほか抗酸化力も高く、アスリート食としても注目されています。

サニタスガーデン 山﨑健 栽培管理担当
「いつもの2倍の雪で雪かきが大変だが、がんばって育てているので、たんげうめぇんで(標準語で「すごくおいしいので」)ぜひ食べてください」

「黒千石もやし」の栽培は3月中旬まで続き、黒石市内の農産物直売所などで1束200円程で販売されています。