カレーライスの材料費から物価の動向を見る「カレーライス物価指数」が最高値を更新。止まらない物価高に、皆さんは何を節約しているのか、街で聞きました。
“カレーライス物価指数” なぜ8か月連続で高値に?
井上貴博キャスター:
「カレーライス物価指数」というものが毎月発表されています。
▼カレー具材(肉・野菜)、▼カレールー、▼ごはん、▼水道光熱費の4部門に分かれており、帝国データバンクが発表した2024年11月のカレーライス物価指数は次のとおりです。

●カレー具材(肉・野菜):200円(前年同月195円)
●カレールー:25円(前年同月25円)
●ごはん:149円(前年同月92円)
●水道光熱費:4円(前年同月4円)
→2024年11月:一食当たり377円
野菜はある程度安くなり、落ち着きつつあるといわれているなかで、カレー具材は前年同月比で5円上がりました。また、前年同月92円だったごはんも大幅に上がり、149円となっています。
一食当たりの価格は、2020年11月は267円、2023年11月は316円、2024年11月は377円ということで、それだけ上がっているということが分かります。
なぜ、8か月連続で高値となっているのでしょうか。

帝国データバンクによると、お米は価格高騰で、前年同月からの増加幅は過去10年で最大となっています。一方で具材は、輸入牛肉が円安を背景にして上昇傾向にあるということです。

近年例を見ない価格上昇となっており、2024年3月に一食318円でスタートしたカレーライス物価指数が、12月には一食380円にまで到達するのではないかとみられています。
お米の価格は店頭価格ベースで値上がりの勢いが衰えず、この冬は電気・ガス代も上昇するということも加味されています。
ホラン千秋キャスター:
新米が出回り始めたら一時期よりも落ち着くのではないかといわれていましたが、2025年も変わらず高値のままだろうという見通しが発表されています。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
流通している量は十分だと思うのですが、やはり値段は下がりませんね。
スーパーへ買い物に行くと、昔は一房200円ぐらいで買えたブロッコリーが、今は300円台後半ぐらいになっています。野菜もお米も肉も、全部高いなという感じがします。
ホランキャスター:
じわりじわりといろいろなものが上がっているのだと、カレーライス物価指数を見ても思いますよね。旬のものでも高いです。