13日夜、去年8月以来となる南海トラフ地震臨時情報の発表がありました。「臨時情報」とは一体何か。発表されたとき、県内ではどういった点に注意すればいいのか沖縄気象台に聞きました。

13日午後9時19分ごろ、宮崎県沖の日向灘で発生した最大震度5弱の地震。

この地震を受けて気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、巨大地震発生の可能性を調べました。

その後「巨大地震が発生する可能性が普段より高まっていると考えられる現象ではなかった」と結論付けましたが、南海トラフ地震臨時情報が発表されたら、県内ではどういったことに注意すべきなのでしょうか。

▼沖縄気象台 地震火山課 小山卓三課長
「南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ沿いで少し規模の大きな地震が発生したり、異常な地殻変動が出たりといった異常な現象が観測されて、その現象が南海トラフ沿いの大規模地震と関連するかどうか調査を開始した場合と調査の結果を公表する場合に発表されるものです」

南海トラフ地震臨時情報には4つのキーワードがあります。



異常な現象が観測された際に、南海トラフ地震との関連を調べていることを伝える「調査中」。

そして調査の結果、普段よりも発生確率が高まっていなければ「調査終了」となります。

普段よりも発生確率が高まっているとされた場合は「巨大地震注意」や「巨大時地震警戒」が発表され、1週間程度、注意が呼びかけられます。

南海トラフ地震が起きた場合、県内では最も早いケースで北大東島に1時間程度で津波が到達するとされていて、高さは最大で5メートルに達すると予想されています。

▼沖縄気象台 地震火山課 小山卓三課長
「南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくないと指摘されていますので、日ごろの備えをしていただいて、普段から地震に備えていただくことが必要になってきます。一番大切なのは、避難場所や避難経路の確認をしておくことが重要になってくると思います」



今後30年以内に発生する確率が70%から80%とされる南海トラフ地震。日ごろから地震や津波に備えておくことが求められます。