◆預金40万円を900万円以上に改ざんか

静岡県に本社を置く「スルガ銀行」の担当者が、1億5000万円で売るよう言ったとされる築24年の中古アパート。6年後に男性が査定を依頼すると、約9000万円の価値しかありませんでした。


さらに、スルガ銀行に提出された男性の預金通帳のコピーをみると、40万円ほどしかなかったはずの預金残高が900万円以上に改ざんされていたことも発覚したのです。

スルガ銀行の不正な融資により金銭的被害を受けたとして、男性は先月、約2億9千万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こしました。

◆スルガ銀行側との溝は埋まっていない・・・

提訴した公務員男性(50代)「銀行というのは、信頼と公正だと思うんですよね。銀行という組織でありながら許されるはずがない。こんな銀行には負けられない」


スルガ銀行の不正融資問題。「シェアハウス」については、オーナー946人が物件を譲渡する代わりにローンを帳消しにする形で調停が成立しています。

しかし、「アパート」や「マンション」については、「シェアハウス」と同様に一括での救済を訴える400人を超えるオーナー側と早期解決を目指すとしながらも、個別での対応とする銀行側との溝は埋まっていません。