なぜ被害拡大? 市長「破壊的な組み合わせ」

山内キャスター:
今回の山火事は「乾燥した気候」と「強風」で被害が拡大したとみられます。

8日、ロサンゼルス市長は「過去8か月続く雨不足と、過去14年間に見たこともないような強風の結果。これは壊滅的な組み合わせだ」と発言しています。

この発言の通り、ロサンゼルスはほとんど雨が降っていません。

【ロサンゼルス降水量】※気象庁HPより
▼7月 平年1.3mm 去年0mm
▼8月 平年0.2mm 去年0mm
▼9月 平年2.9mm 去年0mm
▼10月 平年12.3mm 去年0mm
▼11月 平年20.8mm 去年1mm

平年では10~11月に10~20ミリの雨が降っていましたが、2024年はほとんど降っておらず、“記録的な乾燥状態”となっています。

さらに、内陸部の砂漠地帯から吹きつける強風「サンタアナの風」が火災発生当時は風速35メートルを観測していました。風速35メートルは台風の暴風域に相当するような強風です。

これらが組み合わさったことにより、甚大な被害が出てしまったということです。

井上キャスター:
現地では、くみ上げた海水の散布も始まったようです。塩水を使ってしまうとインフラなどが壊滅的なダメージを受けてしまうためアメリカではあまりしないそうですが、もう打つ手がないというような状況になってきています。