北朝鮮の“後ろ盾”とされてきた中国。去年、北朝鮮との外交関係樹立75周年を迎えました。ただ、関係強化の動きはほとんど見られず、人やモノの往来を期待していた中国の国境の街は“ゴーストタウン”と化していました。
中国・遼寧省にある丹東。川の対岸にある北朝鮮を望むことができる観光地として知られています。
この日も建設中の住宅の屋根の上で作業をする人や、建物を磨く人たちの姿が…
記者
「いま橋の上を1台、赤いトラックが通過しています。北朝鮮側へ向かっているようです」
丹東は中朝貿易のおよそ7割を担うとされる貿易都市でもあります。しかし、新型コロナ以降、人の往来は厳しく制限されているといいます。
旅行会社の担当者
「北朝鮮に入国するツアーは今はありません。3月に再開すると言っている人もいますが、よく分かりません」
丹東では、人やモノの行き来を期待していた多くの貿易会社や旅行会社が潰れました。
中国と北朝鮮は外交関係樹立75周年の去年を「友好の年」と位置づけていましたが、首脳会談など目立った動きはありませんでした。一方、ロシアに対しては、ウクライナとの戦闘のために兵士を派遣していると各国が指摘していて、軍事協力の強化を急速に進めています。
中国と北朝鮮の間に吹くすきま風…。丹東の中心街からおよそ10キロ離れた丹東新区に行くと、放置された商業施設や建設がストップしたマンションなどが点在していました。
記者
「こちら北朝鮮のものを売っているお店ということなんですが開いていませんね」
北朝鮮産の朝鮮人参などを扱う店も閉鎖されています。
この丹東新区には、およそ10年前に北朝鮮と中国を結ぶ新たな橋が完成。2018年に金正恩総書記が中国の習近平国家主席やアメリカのトランプ氏と会談するなど融和ムードを打ち出すと、橋の開通を見越して投資が相次いだといいます。
しかし、その後、北朝鮮が強硬路線に転換し橋は開通せず、“ゴーストタウン”と化してしまったのです。
丹東新区の住民
「橋がいつ開通するのかは分かりません。毎年『今年は開通する』と言われているのですが」
息子が家具店を経営するという、こちらの女性は…
丹東新区の住民
「(家具店を)ずっと開くことができていません。当時は北朝鮮と貿易ができると思ったのに」
今年、北朝鮮は中国との関係修復に動くのか、それともロシアとの協力関係をさらに強めるのでしょうか。
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