池の生態系を守るため捕獲された外来種のアメリカザリガニを使った料理の試食会が25日、宮城県大崎市で開かれました。初めて食べたという人が多く、味はエビに似ていて美味しいと評価は上々でした。

大崎市の鹿島台公民館で開かれたアメリカザリガニの試食会には、関係者30人が参加しました。こちらは、アメリカ・ルイジアナでポピュラーなザリガニ料理、クローフィッシュボイルです。

ザリガニをスパイスと野菜などと煮込んでいます。この他にも南郷高校の生徒が考案したザリガニでダシを取ったスープや素揚げなど5品が並びました。

ザリガニは、池などの環境保全に取り組む地元NPO法人「シナイモツゴ郷(さと)の会」が生態系を維持するため捕獲したものです。会では、去年1年間でおよそ4万匹のアメリカザリガニを駆除しました。

試食した親子:
「エビっぽい?カリカリするの?うん」

試食会の参加者は、初めてザリガニを食べた人が多く「エビに似た味」「思いのほか泥臭くない」などの感想が聞かれました。
試食した人:
「最初、皆さん抵抗があるみたいだが、外来種駆除のためにも食べてもらいたい」

料理を考えた南郷高校の生徒:
「最初は食べれるのかと思ったが、調理すればエビと変わらず食べれた」

NPO法人シナイモツゴ郷の会 高橋清孝会長:
「初めて食べたけど、かなり美味しいという意見が多かった。(調理法を)さらに発展させれば消費も増えてくると思う。」

シナイモツゴ郷の会では、アメリカザリガニを食材として販売することも考えており、売り上げはアメリカザリガニの駆除費用にあてたいということです。
