冬は「結露しやすい環境」が家の内側にできやすく、カビに注意が必要です。カビが発生すると、それがエサとなり、ダニが増える可能性があります。

環境衛生保全や害虫駆除に詳しい、東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

ーこの時期、どんな場所に注意したらよいでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「暖かい布団やマットレス・カーペット・こたつ・ソファーや座椅子などは、そこにいた人が出す水分を吸い込みます。特にひんやりとした床の上にあると、その水分は蒸発することなく結露してしまい、水分がそこに残ってしまいます」

「さらに温度が低い状態でそのままでは、その水分は蒸発することなく残ってしまいます。ときどき暖かくなり、水分がある場所、こういったところには少しずつカビが生えてきてしまうのです」

「それだけでなく、そういうわずかなカビを栄養にして、冬でもダニやチャタテムシ【画像①】のような虫が出てきてしまいますし、ヒメマルカツオブシムシなどもその下でぬくぬく生活していることがあります」

【画像①】コナチャタテ こんなダニが発生しないように対策を

ーそうならないためには、どんな対策ができますか?

「これを防ぐためには、こまめに(数日に一回程度)は置きっぱなし、敷きっぱなしになっているものは外に干す…というのも大変なので、毎日半分ずつでもあげて乾燥に努めましょう!」

「また、電気カーペット・電気毛布・こたつなどは『ダニ退治」モードを利用するのもよいです。それがない場合『強』モードにして、上にカバーや毛布などを置いておくと、内部の温度が上がり、水分が蒸発するとともにダニやカビを駆除することが可能です」