女子テニスで、全豪オープンの前哨戦となる大会のシングルス決勝が4日、オーストラリアの首都キャンベラで行われ、日本の伊藤あおい選手(20)がストレート勝ちで初優勝を飾りました。試合後、伊藤選手はJNNのインタビューに応じ、喜びを語りました。
テニスの四大大会、全豪オープンの前哨戦に位置付けられる、キャンベラ国際のシングルス決勝に臨んだ世界ランキング126位の伊藤あおい選手。
女子も力強いパワーテニスが主流となる中、フォアハンドのスライスを多用して緩急をつけ、これまでの常識を覆すような独特なプレースタイルで相手を翻弄します。
この試合、終始安定してサービスゲームをキープした伊藤選手。相手の中国の選手に一度もブレイクを与えることなく、6−4、6−3で勝利し、1回戦からすべてストレート勝ちという完全優勝を果たしました。
試合後、JNNのインタビューに応じた伊藤選手は、気温が33度を超える中、熱中症にならないよう気をつけてプレーしたと語りました。
伊藤あおい選手
「なんか優勝できました。すごい嬉しいです!冬の日本から夏のオーストラリアに来たので、できるだけ水分補給とかしっかり取って」
また、伊藤選手に帯同した母親のさや夏さんは、「最後の最後までドキドキしていたが持ち味は出せたと思う」と語りました。
伊藤選手の母親 さや夏さん
「“あおい沼”って呼ばれてるんですけど、ああいった形で相手のペースを乱して“沼”に引きずり込むっていうことができたので」
夢は「老後を楽しく暮らすこと」だという伊藤選手。プレースタイルと同様、独特のキャラクターでファンも多く、この大会にも現地在住の日本人をはじめ多くの観客の声援を受けていました。
伊藤あおい選手
「(観客は)暇なんですかね。私なんかのプレーを見に来てにきてくださるなんてすごいありがたいですし。拍手とかすごいモチベになりましたし、すごい元気出ました」
在オーストラリア日本大使館 鈴木量博 大使
「新年2025年、幸先の良い切り出しをできたと思っております。本当に喜ばしい限りで伊藤さんおめでとうございます」
伊藤選手は、6日からメルボルンで行われる全豪オープンの予選に初出場し、念願の四大大会本戦進出を目指します。
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