松井が60歳までにやりたいこと「長嶋(茂雄)さんが喜ぶことをしたい」
松井:どうしても今の(読売)ジャイアンツっていう、自分がもうジャイアンツにいて、やっぱジャイアンツっていうことしか今はないんで。自分の中でやっぱり一番大きいのは、長嶋(茂雄)さんなので、長嶋さんが喜ぶことはしたいなっていう。
イチロー:ふーん、なるほどね。

松井:そこが一番かなとは思いますね。やっぱり。長嶋さんに一番愛情を注いでもらって、一番お世話になりましたし、長嶋さんはまだ元気ですしね、元気なうちに自分の元気な姿を見せたいなっていう、その気持ちはやっぱりありますけどね。
イチロー:長嶋さんがそうやって目をかけた最後の選手じゃない、松井秀喜は。そうでしょう。そのあと、浮かばないじゃない。
松井:長嶋さんが目をかけたって意味ではそうですね。
イチロー:その可能性がある選手、今の中にいるかって言ったら、なんか全然ピンとこないのよね。
松井:そこが一番思ってます自分はね。まず、長嶋さんに喜んでもらいたい、ファンに喜んでもらいたいっていうことを、一番に考えてます。
イチロー:そつがないね、そつが。
松井:それは考えてます。
イチロー:こういう人がさ、結局・・・。
松井:いやいやいや(苦笑)。
イチロー:あれですよ、国民栄誉賞の人なんですよ。(※松井は2013年に国民栄誉賞受賞)
松井:それ、自分、断ってるからじゃないですか。
イチロー:いや、だから僕は、あっ、私は・・・。
松井:ハハハハハ(笑)
イチロー:受けちゃダメな人なんですよ。
松井:なぁ、また、そんな・・・。
イチロー:いや、そういうことなのよ。
松井:日本人のほとんどは、自分よりイチローさんの方がふさわしい賞だって。
イチロー:いやだから実際に会ったら、全然ふさわしくないのがわかる、わかるのよ。
松井:(笑)
イチロー:わかるだろう!こうやって会ったら。
松井:そんなことないですよ、全然ですよ。
イチロー:いやもうここにいるスタッフの人、全員わかってるわ、それ。
松井:まあ、それ、そう・・・。
イチロー&松井:ハハハハハ・・・。