山形県河北町の(株)アルファ・テクノツール(資本金1億円 河北町谷地十二
堂147-3 代表・武田幸一氏 従業員1名)は、12月9 日に山形地裁へ自己破産を申請した。
負債は約3億1700万円。
帝国データバンクによると、アルファ・テクノツールは、1989年(平成元年)8月に設立された特殊工具メーカー。
当初は産業用機械の企画開発や試作などを手がけ、静電気除去装置などの自社製品を製造していた。
2003年(平成15年)7月期には年売上高約1億5000万円を計上していた。しかし、低収益で推移していたうえ、得意先の倒産による焦げ付きが相次いで発生したことから、2007年(平成19年)4月に自動車整備業者向けの特殊工具を製造するHA ツール事業部を立ち上げて本業を転換。同時に本店を現在地に移転していた。
事業は最初は好調であったとされ、投資育成会社からの増資を得て資金調達もできていたが、中国製の安価な特殊工具が出始めて環境が変化し、2011年(平成23 年)に事業部を閉鎖。そのため、借入金の返済に遅れが生じて代位弁済を受けることとなり、債務返済のために代表と従業員1名で細々と運営を続けていたが、代表の体調不良などで事業の継続が困難となった。
負債は債権者約25 名に対し約3億1700万円。














