1997年のニュース記事を2024年に考察してみよう

ー米田さん、ヘールボップ彗星に関する1997年の記事を、いま読んでみていかがですか?

(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「当時の記事があったんですね!なんと興味深い。地球の大気に飛び込んでくる流星のダストの大きさは、0.1mmとか、1mmとか、そのくらいだと思います」

「ミクロンサイズよりはだいぶ大きいので、ヘールボップ彗星が、大きめのダストを供給しているとなると、流星群の原因になっていても良いのだな、と納得させられました!」

ーヘール・ボップ彗星は、その後どうなったのでしょうか。

「その後、ヘールボップ彗星は、彗星としては非常に大きくて(60km程度、ハレー彗星は6km程度)、太陽や地球のそばを過ぎ去ったあとも、だいぶしぶとく観測されていたように記憶しています。2001年になっても、南ヨーロッパ天文台の2.2m望遠鏡が、その姿を捉えています」

「ちなみに、つぎにヘールボップ彗星がやってくるのは、約2500年後です。このような長周期彗星が、流星群の原因になっているとしたら、実はそれは珍しいことです。まれにしかダストを供給しに来てくれないからです」

しぶんぎ座流星群を観て、ヘールボップ彗星が過ぎ去った1997年に、思いを馳せてみてはいかがでしょう。