彗星の頭の部分では何が起こっている?
(1997年のニュース記事)
『この頭の部分の中心には核があり、そこからは太陽に照らされてたくさんのチリが吹き出して尾をつくっています。観測の結果、このチリに反射した太陽の光は核の近くではほとんど偏光せず、遠くなるにつれてしだいに偏光の度合いが増していく事がわかりました』

『この結果、鈴木さんは核からはなれたチリがはじめ数ミリ程度と大きく、やがてミクロン単位に小さく分裂していく事を示しており、ミクロン単位の小さなものばかりが集まっているという定説はくつがえると話しています。
彗星のチリができる過程を一枚の影像としてとらえたのは世界でもはじめてで、太陽系のもととなった物質の大きさなども明らかになるのではないかと期待されています』