EV=電気自動車で世界をけん引する中国ですが、いま、倒産や撤退するメーカーが続出しています。大手IT企業が出資したメーカーも事実上、経営破綻し、波紋が広がっています。
きのう、上海市内にある自動車メーカーのオフィスの前には。
記者
「すごい数の警察官が会社の入り口に集まっています」
EV=電気自動車の新興メーカー「ジーユエ」が事実上、経営破綻したためです。
ジーユエはIT大手「百度」と自動車大手「吉利」が共同出資し、2021年に始動。しかし、EVを中心とした「新エネルギー車」の先月の販売台数が中国全体で151万2000台だったのに対し、ジーユエはわずか2500台程度でした。
極越(ジーユエ)のCEO
「私も問題解決にむけて一生懸命努力していたのを見てくれましたよね」
スタッフ
「見てないよ!」
ジーユエは経営が困難な状況にあると公表し、5000人いるとされる従業員の給与の支払いは見通しが立っていないといいます。
記者
「この奥で会社側から説明が行われているようなんですが、方々からクラクションの音が聞こえます。なにかしら抗議の意思を示しているかのように感じられます」
従業員への説明担当者
「もう一度言います。あおったりデマを流したりするのはやめてください」
従業員らに対し、連日、説明の場が設けられていますが、混乱した様子がうかがえます。
そんな中、JNNはきのう、ジーユエで働く従業員に話を聞くことができました。
“経営破綻”ジーユエの従業員
「(予兆は)そんなになくて、すごく急なことでした。あまり多くのことはわからないんです、6月か7月に入社したばかりなので。過度な要求をするつもりはありません、法律に基づく範囲で」
なぜ経営は行き詰ったのか?
中国では政府の後押しもあり、EVなど「新エネルギー車」の今年の累計販売台数は自動車全体の4割を超えました。
その一方で、メーカー乱立による値下げ競争が続き、中国メディアによると、2018年以降、400社以上のEVメーカーが倒産や撤退に追い込まれているのです。
取材に応じたジーユエの従業員は転職先が決まりそうだと言いますが…
“経営破綻”ジーユエの従業員
「また似たような会社ですけど、BYDや吉利(ジーリー)のような大手ではなく、部品メーカーです」
拡大し続ける中国のEV市場ですが、し烈な消耗戦の影響が今後、さらに広がることも懸念されます。
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