福島県大熊町の中心部に、震災後初となる民間のホテルが完成しました。町の復興に向けて、にぎわいの創出などが期待されています。

大熊町役場の目の前に建てられたのは、宿泊施設「タイズヴェルデホテル」です。震災後、町では初めてとなる民間のビジネスホテルで、19日は完成を記念した竣工式が行われました。

浦部智弘アナウンサー「こちらはチェックインなど行うフロントです。隣には無人販売機に、お弁当やアイスを買える自動販売機もあります」

施設は、フロントがある管理棟が1棟、宿泊棟が4棟あり、ツイン10室とシングル72室が用意されています。

浦部アナ「広いお風呂!こちらはツインルームですが、大きめの冷蔵庫にキッチンもあります。さらに奥に進むとベッドがあり、世界中で人気のマッドレスを使っているそうで、とってもふわふわしていて、気持ちいいです」

そのほか、多目的ルームも完備され、休憩や食事、ミーティングなどに利用できます。また、この施設は10年間はホテルとして使われ、その後は、学生寮などとしての使用も検討されています。

タイズスタイル・吉田学代表取締役「将来的に大学の宿舎や会社の宿泊施設に利用できるような、可変できるようなホテルということで別棟にさせていただきました」

町では、おととし、JR大野駅周辺などの復興拠点で避難指示が解除され、街づくりが進められているだけに、今回のホテル開業にも期待を寄せています。

大熊町・吉田淳町長「大変温かみのある部屋だと聞いているので、おもてなしの心でみなさんをお迎えできたら良いなと思っています」

「タイズヴェルデホテル」は、25年1月11日にオープンします。