気象庁は19日、12月25日からの5日間についての“早期天候情報”を発表しました。全国的に「この時期としては10年に1度の低温」に、日本海側では「この時期としては10年に1度の降雪量」になると予想しています。

早期天候情報とは

早期天候情報とは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

12月25日~1月2日の予想(19日に気象庁が発表)

19日に気象庁が発表した情報によりますと、対象期間である12月25日から1月2日までの間「東北日本海側・北陸・関東・東海・近畿・中国・四国・九州北部・九州南部・奄美・沖縄」では、12月28日ごろから平均気温が「かなり低くなる」と予想されています。該当地域では平均気温が平年と比べて2度前後低くなる見込みです。

また、「東北日本海側・北陸・近畿日本海側・山陰・長野県北部・群馬県北部・岐阜県山間部」では、12月28日ごろから降雪量が「かなり多くなる」としています。平年の2倍から3倍の降雪量となる見込みです。

今回の年末年始が10年に一度の寒さ・大雪となる原因は、この先冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けやすくなるためです。普段から雪の多い所はもちろん、普段は雪が降らない平地でも雪を降らせるのに十分な寒気が入るので、雪雲ができれば広い範囲で雪となる可能性があります。