施設に併設された食堂では、新鮮な海の幸をふんだんに使ったグルメを楽しむことができます。

(おいしい?)(子ども→うなずく)
「すごいボリュームもあっておいしいです」
(及川剛社長)
「すごい嬉しいですね、ええ」

大船渡市の新たな観光の目玉として期待される施設を経営するのが、市内の水産会社「大力水産」です。


及川剛社長50歳は2005年、30歳の時に個人事業主として開業し、毎日のように魚市場で鮮魚の買い付けを行ってきました。

(及川社長サンマ買いつけの映像)
(サンマをチェックする及川社長)
(どうですか、きょうのサンマは?)「いいですよ。すごく鮮度がいいです」

開業から2年後には法人化し、会社も順調に成長を続けていた矢先に起きたのが、東日本大震災でした。
会社は大きなダメージを受けましたが、さまざまな支援もあり苦境を乗り越えました。

(及川剛社長)
「あの時厚い補助金をもらって、それで復興した。大船渡でも認知されるような企業に成長しようという強い目標の中でやってました」

会社は復活を遂げましたが、地域のにぎわい創出は被災地の慢性的な課題となっています。
そこで及川社長が考えたのが、自慢の海産物を活用した「魚の駅」でした。自身が50歳という節目を迎える中での挑戦です。
プレオープンを1週間後に控えた6日、真新しい店内にスタッフが集まり決起集会が開かれました。

(及川剛社長)
「この地・岩手大船渡から全国へどんどん発信して、みんなで一つになって頑張っていきましょう」