能登半島地震により石川県輪島市では建物の解体が進むとともに、住民たちが大切にしていた輪島塗の食器などが廃棄されようとしています。

こうした状況を受け、地元の漆器工房が今、捨てられようとしている輪島塗を再生させる取り組みを進めています。

輪島キリモト・桐本泰一代表「眠っていた物を“レスキュー”して、“リボーン”した物がこれです」

輪島市で200年以上に渡り木と漆にこだわり製作を続けてきた「輪島キリモト」の七代目・桐本泰一さん。能登各地で地震の被害を受けた住宅の解体が進む中、住民たちが大切にしていた輪島塗の器などが捨てられている現状に心を痛めています。

輪島キリモト・桐本泰一代表「胸が張り裂けるような、かきむしられるような。ぐちゃぐちゃに潰れている物を見るにあたって何とも言えない、涙しかない」