2024年も年末を迎え、冬らしい「寒さ」を実感する日が続いていますが、11月に宮崎県内では夏日を記録するなど「暑さ」を実感することが多い1年ではなかったでしょうか。
MRTのテレビ・ラジオで天気情報を担当している気象予報士の野田俊一郎さんに、「気温」に関して2024年を振り返ってもらいました。
野田俊一郎 気象予報士
12月はちゃんと冬らしくなってるんですが、2024年もあと2週間となりましたので、今年の気温を振り返ってみますと、特に気温の高さというのがポイントだったと思います
2024年は記録ずくめでした。
139年の歴史がある宮崎の気象台ですが、最高気温38.2℃と、統計を始めた1886年以降で過去最高を更新しています。
最高気温が30℃以上となる「真夏日」の日数は88日、最高気温が25℃以上の「夏日」の日数は165日、また、最低気温が25℃以上となる「熱帯夜」の日数は60日と、いずれも観測史上1位となりました。
月別の平均気温を見ますと、平年よりもずっと高い月が多くなり、5月を除くと各月ともその月の平均気温を上回っています。(※12月は16日までの数値)

このうち、2月は12.2℃、そして、7月は29.5℃、9月は27.1℃、10月は22.7℃で各月の観測史上1位となっています。
12月16日までの年間平均気温を計算すると、19.4℃となり、この後の2週間で大寒波とならない限りは、1998年の19.2℃を超えて、年間平均気温の過去最高を更新することになりそうです。
夏が長引いて、秋にも大雨があったという2024年でしたので、気候変動という面でも大きな注目点になる年だったと思います。

※MRTテレビ「Check!」12月17日(火)放送分から