(石破茂総裁)
「できる限り早期に国民の審判を受けることが重要であると考えており、諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたい」

自民党の石破茂新総裁が、総理就任から戦後最短となる総選挙の実施を表明。
これにより岩手は参院補選とのダブル選に突入します。

(岩手3区 小沢一郎氏演説)
「なんとしても私のこの政治生活の中でもう一度、3度目の政権交代を実現してそして次の世代に譲りたい」

衆院岩手3区は立憲民主党の小沢一郎氏が政権交代への執念を見せ、前回失った選挙区の議席を奪還。
一方、自民党の藤原氏は裏金問題で比例代表との重複立候補が認められず、逆風の中で敗北を喫します。

(藤原崇氏)
「活動というものをしっかりと有権者に評価して頂けなかったそのことに尽きるんだと思う」

(階猛氏)
「政治改革というのが最大のテーマで、政権交代で立憲民主党という政党が何をやるかということも精いっぱい訴えたつもりです」

衆院岩手1区は、立憲民主党の階猛氏が勝利。
自民党に加え、共産党も候補を擁立して野党が競合した選挙区で立憲民主党県連との溝が解消されない中、階氏が安定した戦いで7回目の当選です。

これに対して岩手2区は、閣僚経験者で党の総務会長を務める自民党の鈴木俊一氏が、盤石な地盤を生かし11回目の当選を決めました。

(鈴木俊一氏)
「何としても今の苦しい足元の状況を、これを乗り越える、そのために全力を尽くさせていただいたつもりでございます」
(中村起子氏)
「全く無名の私が一応選挙の形になって背中が見えるところまできたというのは皆さまのご支援のたまものだと思っています」

逆風の中にあって県内で唯一、自民党候補が選挙区で勝利しました。
岩手で37年ぶりとなる参院補選は、広瀬元議員の辞職の責任を取る形で擁立を見送った自民党を除く5人の争いとなりました。
立憲民主党元職の木戸口英司氏が衆院選と連動した戦いで2年前のリベンジを果たしました。

(木戸口英司氏)
「皆さんと一緒に岩手を守っていく。岩手を守るというのは地方・地域を守る皆さんの住むふるさとを守るということ。そして日本を変えるということは今回の選挙で多くの方々と共有できたのではないか」

2024年、県内で自治体の首長を決める選挙が行われたのは、新人が現職を破った4月の九戸村と、現職が4選した6月の山田町の2つでした。
2025年は2月の野田村を皮切りに、宮古市や一関市など合わせて9つの市町村の首長が任期を迎え、選挙が行われます。

そして国政は7月に任期満了を迎える参院議員の改選期で、再び与野党が対決します。
岩手選挙区は立憲民主党の現職、横沢高徳氏の続投が見込まれるものの、正式決定はこれからです。
これに対して、自民党は公認候補の擁立を急いでいますが、目立った動きは出ていません。

自民党の1強他弱が続いた国会における勢力図が大きく変わった中、県政界は再び政権交代へ結集を図る野党と体制の立て直しを進める与党がしのぎを削ることになります。