若かりし頃の小郷選手の悩み

楽天 三木肇監督:
でもそんな話したことあるんすよ、小郷に。若い時、1年目2年目かな。僕のところに「監督」って来て、「どうした?」って言ったら、もうとにかく「ミスしたら引きずってしまう」と。もう気になってしょうがない。こういう時ってどうしたらいいんですかって言うから、もうそれはいろいろ野球ってミスあるし、生きてたら俺もいっぱいあるけど…。「夢だったんだ」って思えばって。現実に起きているけど、いや、夢だったんだと思ったらって言ったら、すごくそれが彼のIQに合ったみたいで。「夢か、いいっすねそれ」みたいになって。

逆に言うと、それからまだ彼も若くて。ミスしても”夢だと思う能力”を身に付けてしまってるから、あんまり反省しなくなったんだよね。(一同笑い)


それで…「そういうことじゃないよ」って(笑)忘れ切っていいっていうもんじゃないよって、しっかりそんなこと活かしなさいよっていう話はしたのは、覚えてるのね。
その時もしかしたら「塞翁が馬」の話はしたのかもしれない。僕の解釈が間違ってたらあれだけども、「いいことが起きた。その時には悪いことが起きる前触れかもよ。良くないことが起きちゃった。そしたら、いいことが起きる前触れかもよ」って。野球がピンチの後にチャンスがくるのと一緒で、「そこを耐えれば何かいいことがあるかもよ」、人生ってそういうことでしょ?って。
夢の話をしたのはすごく覚えていて、あいつ”夢にする能力”めっちゃ高い(笑)まあ、かわいいな。