なぜ4年半も? 元行員は投資などに利用か
前代未聞の銀行員による窃盗はどのようにして起きたのでしょうか?

貸金庫を開けるためには2種類の鍵が必要で、銀行と顧客がそれぞれ保管しています。しかし、三菱UFJ銀行では、顧客が鍵をなくした場合などに備え、支店で顧客のスペアキーを保管。

スペアキーは封筒に入れ、割印をして保管されていましたが、女性行員はこのスペアキーを管理する立場で、鍵を持ち出し、盗みを働いていたとみられます。

三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「貸金庫領域においては、これまで不祥事が発生していなかったこともあり、リスク認識が低かった」
今後は、各支店で保管されていたスペアキーを、本部で一括して保管するなど、再発防止策を実施していくとしています。
ただ、自身の経営責任を問われると…
三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「役員の処分については、このあとの調査・分析を進め、真因・責任を明確にする中で、具体的に検討していきたい」
「再発防止策の実行に取り組むことが最大の責任」と述べるに留まりました。
元行員は、銀行の調査に対し、「盗んだ資金は投資などに利用した」と話しているということです。














