「騙されるわけないと思ったが、当事者になったら…」。そう語るのは、特殊詐欺の被害に遭う直前だった80歳の男性です。RCCの取材に応じ、当時の状況を話しました。
きっかけは11月、広島市に住む男性(80)の携帯にかかってきた一本の電話でした。
「(男性に)未払いの請求がある。その会社では回収できないので、私どもが代理でやることになりました」
優しい口調の男性の声だったといいます。未払いの請求をされる覚えはありませんでしたが、続けて出た言葉は…。
「もしお支払いにならないようなら、横浜の裁判所で訴訟を起こしますから。そちらまで出向いて、対応してもらうようになります」
不審に思いながらも「訴訟」や「裁判所」という言葉に、男性は動揺したといいます。
「自分では、騙されるわけはないと思う。ただ、当事者になったらなかなかそうはいかなかった。そこに人間の弱さみたいなのがあるのか…」
男性は、当時をこうふり返りました。
どうするか困っていたところ「電子マネーカード30万円分を支払えば解決する」と告げられました。
指示された通りに、家族にも伝えず電話も繋いだまま、家電量販店に買いに行きました。














