鳥取大学農学部共同獣医学科 山下真路准教授
「緑内障になって目が大きくなって角膜の病気も発症して、最終的には眼球摘出の手術をしないと痛くてたまらないということになりかねない」
若くしてかかることもある犬の白内障。
今後の生活のことも考え、手術を決断する飼い主も多くいます。
マルチーズとトイプードルのミックスで6歳のメス・エンジェルちゃん。
この日、白内障の手術を行うためやって来ました。

エンジェルちゃんの飼い主
「いままで目が見えなくなってからすごく物に当たったりしていました。手術をして物にあたらないようになってほしいです」
動物の白内障の手術は基本的に人間と同じです。
水晶体を包む嚢(のう)と呼ばれる透明な薄い膜に穴を開け「超音波乳化吸引機器」という器具を用いて、白く濁った水晶体を砕いて吸引。
その後、専用の器具で人工レンズを挿入し、中で広げて安定させます。
この日の手術はおよそ1時間半で無事に終了。
翌日には元気に歩くことができたエンジェルちゃん、退院して家族のもとに戻りました。
手術が可能な状態であれば、手術をして飼い主も含めて幸せになって欲しい…
しかし、全てがそうできるわけでもありません。