“核廃絶”’を受け継ぐ高校生平和大使

そうした思いを受け継ぐ若者たちがいました。

今年のノーベル平和賞授賞式の会場。日本から来た高校生たちの姿がありました。彼女たちは、国内外で核廃絶を訴えてきた「高校生平和大使」。

高校生平和大使 甲斐なつきさん(17)
「2歳で被爆した少女は12歳の時、白血病で亡くなりました」

受賞式に合わせてノルウェーを訪れ、現地の高校で、核の悲惨さを伝える「出前授業」を行いました。

高校生平和大使 津田凛さん(16)
「私はきょう、ここオスロで、被爆者が語り続けてきたメッセージは失われていないということを伝えたい」

ノルウェーの高校生と直接、意見を交わす場面も…

ノルウェーの高校生
「あなたたちは、生き残った被爆者の声を集めてるんですね」

津田凛さん
「私は日本だけでなく、世界で起きていることもたくさん学ぶ必要があると思う」

帰国した高校生平和大使の一人、津田凛さんに話を聞きました。

津田凛さん
「私たちは体験はしてないが、被爆者の方々がおっしゃったそのままで伝えること、それが語り継ぐ意味になるのかなと。核抑止論や、日本が核の傘(にいる)ということについては、高校生内ですごく話し合う議論。絶対に核抑止論は成り立たないと思うし、微力だけど無力じゃない。被爆者の方々の思いを伝えることによって、一人一人が知っていけば、少しは変わって行くのでは」

次の世代に、被爆者の思いは語り継がれようとしています。

(サンデーモーニング 2024年12月15日 放送)