「逮捕部隊ではなく、『暗殺部隊』が動く」 大統領の標的になったYouTuber

YouTuberの中には大統領の標的となっている人もいる。
金於俊(キム・オジュン)氏は、テレビ番組や自身のYouTubeで、尹政権を徹底的に批判してきた。
そのため、最大野党「共に民主党」の李在明代表、「祖国革新党」の曺国(チョ・グク)元法相らと並び、尹大統領が指示した逮捕者リストの中に含まれていたとされる。
非常戒厳が出されたとき、金氏のもとには暗殺専門の部隊が向かっているという趣旨の情報が入ったという。

金於俊(キム・オジュン)氏
「戒厳令が出て私が最初に受けた連絡は、逮捕部隊ではなく、『暗殺部隊が動く』。情報提供を受けて、すぐに家を出て、身を隠しました。私に残された時間は何時間なのか、その間にすべきことは何かを整理していました」
非常戒厳の直後、金氏のYouTubeチャンネルでは、スタジオの真下に兵士が集まる様子を司会者が実況していた。
番組の司会者(12月4日)
「建物の4階からの様子です。ご覧いただいているように駐車場に武装した軍人が見えます。建物内に、無断で侵入することも考えられます。戒厳軍が」

金氏が、ある議員から得た情報によると、軍の狙いは金氏を射殺し、北朝鮮の仕業にみせかけることだったという。

金於俊氏
「私もこの間に受け取った様々な情報が正しいのかわかりません。ただ、一部は事実であると確認できました。『私たち3人を救出するふりをして、射殺する』と。ジャーナリストの中で、なぜ私だけをターゲットにしたのかという問いは、戒厳令が失敗したからできる質問です。もし戒厳令が解除できなかったならば、全世界は韓国すべての放送局と行政機関と司法機関を、戒厳軍が掌握する場面を見ることになったでしょう」